ルールと国際比較とunlikely論
学部試験は終わったんですが、今回講義を受けようとしつつも入試を理由に受講放棄した科目がいくつか。その中には教科書を買ったものもあったので、投下資本を回収すべく・・・というよりも直近の試験科目の教科書・論文は今はなんとも読みたくなく、とはいえ「春休みの宿題」であるところの行政法・憲法・民法の専門書を読む気力はいきなりはないので、他の科目の教科書くらいが一番よいかなあと思って手に取った本がこれ。
- 作者: クリストファーフッド,Christopher Hood,森田朗
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/29
- メディア: 単行本
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さらに、イタリアとフランスの事情を伝えてくれるbarmarikoさんとdpiさんのエントリをみて、ルール論の面白みを感じてしまったり。ごくごく当たり前のことなのかもしれないけど、「お国柄」という一言では片付けてはいけないようにも思うので。
http://d.hatena.ne.jp/barmariko/20060210/p1
http://d.hatena.ne.jp/dpi/20060131/p1
イタリアの全店禁煙法と、フランスのおまわりさんと赤信号、の話。
とくにイタリア、出来たときには本当にびっくりした*2法律でしたが、やっぱりこういうことになったのね。だいたい、お店にお客を見張れというほうが無茶な話だから、仕方ないのかもしれないんですが。
どちらのエントリも、コメント欄がとても面白いです。日々その国で暮らす皆さんが感じていることなのでしょうが、とても新鮮。
ある講義で*3「法律論は想像力を失ってはいけない。“それはありえない(unlikely)ことだ”と一定の可能性を一蹴するような議論では、じきに破綻する」とおっしゃっていた先生がいましたが、あるルールを社会に放り投げたらどうなるか、は本当に想像力が要る作業なのだ、ましていろいろな人が直でかかわるルールほどそうなのだ、ということを感じました。ぐだぐだ駄文ですみません。