今日も東京地裁にお世話になりました。

つかまったわけじゃないです、念のため。今日は刑事裁判の傍聴に行きました。
当初傍聴を予定していた事件が警備事件扱いになってしまい、危険*1だということで、急遽別の事件を見ることに。一回結審予定の事件と、その裁判体が引き続いて扱う被告人が外国人の事件とのこと。指定された法廷に行ってみると・・・

本日1:30から予定されている法廷では、飛沫感染の恐れのある者が出廷します。

とか言う張り紙(汗)。自分の見る事件のひとつ前の事件だったのですが、先生の解説によると「拘置所もあまり環境がよくないから、病気になる人もいるんだよね・・・」とのこと。いわく、傍聴人は皆マスクをしていたとか。
・・・本編とは別の意味でいろいろ汗をかきかきしながら傍聴しました。


以下、雑文兼備忘録です。
・刑事事件の傍聴は初めてだったのですが、民事と違って書類の扱いが違うので、苦労が多いですね。
・規則もひとつひとつ意味があるなあ・・・。うかつでした。
・冒頭陳述早っ。サークルのときの経験でたとえるならDebateのスピードです。エビデンスを使いながら主張していくところもそっくり。これは民事よりもヨリはっきりしているなあ。しかし、裁判員裁判になったらSpeechの手法を取り入れざるをえないだろう。
・今回は裁判所からの事前説明は受けずにそのまま聞いていたのだが、刑事裁判はそのまま聞いても意味がわかるようにできている。とはいえ、やっぱり3時間聞くのは疲れる。
・通訳凄い。事前に準備してあるとはいえ凄い。この人たちがいなければ外国人犯罪を適切に処理できないわけで、その意味でも刑訴法の通訳の規定をその場で確認した自分は逝ってよし。
・手続を見ていて「ん?」と思った点もいくつか。あとで聞くと、「実務の知恵」の部分だった。なるほど、確かに確かにと納得いく理由。理論上はちょっぴり変でも、実際上の問題はむしろ無く、適正な訴訟指揮。こういうことは見てみないとわからない。
・情トラさんのおっしゃるとおり、今回は異議がありました。もっとも、弁護人の反対尋問で、でしたが。検察官も「異議アリ」なんてかっこいいことは言わず、やんわり異議出してましたね。質問の趣旨がわかりにくい尋問だったし、しかたがないけど。
・職務上とはいえ、警察官も乙です。
・実務上の取り扱いを考えてもちょっと疑問のある条文って結構あるなあ。


ということで、「台本だけ見ても演劇のすばらしさはわからない」というところでしょうか。人が裁かれるとはどういうことなのか、この法・規則が動くというのはどういうことなのか、のイメージが掴みやすくなりました。


・・・まったくイメージのつかめない会社法はどう扱ったらいいんでしょう(泣)。
泣きながら先にドイツ語読もうと思います。こっちのほうがイメージがわくというのはある意味LS生失格だが。

*1:要するに、被告人関係者の方が多数いらっしゃって傍聴席に入れない、っていうことです、タハハ・・・