医療行為で刑事訴追されている医師による、大野病院事件初公判傍聴記

有名なブログですが、紹介します。
紫色の顔の友達を助けたい
http://kazu-dai.cocolog-nifty.com/blog/

裁判傍聴ブログが世にあふれるご時勢ですが、タイトルでも書いたとおり、作者kazu-daiさんは一審無罪、現在控訴されている医師です。そのため、被告人の立場からの目線、そして医師としての立場からの目線ゆえ、切れ味の鋭いものになっています。


私が今通っているロースクールでは、刑事実務基礎という科目*1で、裁判官、検察官、弁護士の視点から刑事訴訟を学びます。同意・不同意という言葉に当事者(弁護士・検察官)が何を込めているのか、異議を述べるとはどういうことなのか、事実認定とは何なのか、裁判官は何を考えているのか、ひとつひとつ、3方向から学ぶ科目です。


・・・すみません、ここまで書いていて、1月28日の記事に何かコメントをしようと、いろいろ考えると、医療とは何か、刑事訴追とは何か、裁判とは何か、報道とは何か、医療行政とは何か、公益とは何か、そして(私事ではありますが、本件に関しては重要なことで)お産とは何で、自分はどう向き合うべき問題なのか、ということについて、とめどなく客観的・主観的入り混じったコメントがあふれてきてしまい、客観的な文章だけで記述することができなくなっています。


・・・それほど、この事件の抱えている物は重く、弁護士も、検察官も、裁判官も、真剣に闘っている、と思います。こんな公判が目の前で展開したら、どのような立場のものであれ、深く物を考えざるを得ないでしょう。
公判の勢いに混乱しながらも、主観・客観をきちんと分けて、そして不正確かもしれないことをキチンと断って記述するkazu-dai先生には本当に頭が下がります。


ということで、結局陳腐なコメントしか残すことができませんが、法学徒、いや、それ以外の方も、一度はお読みください。

*1:の試験まであと1週間切っているのですが(苦笑)