本ばかりが増えていく

ちゃんと読んで血肉にしないと。
今回は、必要に迫られて、というよりは、個人的に待っていた本を購入。

民事訴訟法の論争

民事訴訟法の論争

伊藤眞先生・加藤新太郎先生・山本和彦先生という、年長学者vs.実務家vs.中堅学者*1という楽しい鼎談の本。伊藤先生の最終講義で、「続きはもうすぐ出るはずの「論争」で」と聞いていたのだが、4ヶ月たってしまった。


伊藤先生が本学を去ってから4ヶ月。最近、面白いと思ったテーマを検討すると、その中心には伊藤先生の議論があるということがしばしばあって・・・まったく、いつまでたっても手の上で転がされているような気になります。


この本では加藤先生や山本先生が伊藤先生の過去の説に対して突っ込みを入れ、それに伊藤先生が応じていたり、実務での対応と学説の距離とを加藤先生が述べていたり、ということで、複線的に民事訴訟法を考察するのによい良書です。
手元に、伊藤教科書と新堂教科書と高橋「重点講義」が全部ある方は、ぜひ一度は手にとるとよいかと。(その意味で、LSの二年生に勧めたいです。)*2
今この時期にこの本に出会うということは、実務の先生とお話する機会が多かったこの1年を経て、改めて自分の中で民事訴訟法を捉えなおすよい機会なんだろうなあ。


参考文献リストも適切*3で、その点でも使える。薄い割に高いので、きっちり元をとれるくらい検討したいです。


もうひとつ購入したのがこちら。

環境と生命 (融ける境 超える法)

環境と生命 (融ける境 超える法)

この本の収録論文のうち読まねばならないものが、コピーをとるというレベルの分量じゃなくなってきたので、思い切って購入。いつかはこうなると思っていた。

*1:この表現は、はしがきによる

*2:ついでに言うと、伊藤説・高橋説の要約と批判をした上で自説を述べる

民事訴訟法の基本問題

民事訴訟法の基本問題

もあると、さらに面白いです。えへへ、行政法の本の次には民訴の本が多いからなあ、私の蔵書は。

*3:多すぎず、少なすぎず、ハイクオリティーな論文が並ぶ・・・