宿題の進捗を暗喩で表現してみるテスト

法制史の発表も冷や汗かきながらなんとか終わり、あとは本業の「宿題」を片付けるだけ(所属からよく勘違いされますが、これが本業、のはずです)なんですが、どれくらい進んでるのか、どんなことやってるのかよく聞かれます。専門の方、専門外の方含め。そのとき良く使うのが「ラーメンの作り方」の喩え(爆)。特に専門外の人には「へぇ〜」と言われますが(ぇ)、まあ、あたらずとも遠からずのたとえではないかな、と。これなら公開の場でも差しさわりが無いので、書いておきます。


今回のお題は「ラーメン」なんですが、このラーメンにはさしあたりしょうゆラーメンととんこつラーメンがあることが知られています。それで、しょうゆラーメンの研究やとんこつラーメンの研究はかなりあり、それぞれの分野で繰り広げられています。日本では、しょうゆラーメンがこのたび売り出されることになって、話題になっていますが、まだとんこつラーメンは上陸していません。


さて、私は何をしているかというと、とんこつにせよしょうゆにせよラーメンはラーメンであり、普通我々が食べているスープやそうめんとは大きく違うことは間違いが無いので、何もしょうゆ味であろうととんこつ味であろうと共通する特徴(スープと麺の相性はどうか、固さはどうしたらいいか、など)があると思うので、一緒に論じるべき、つまりしょうゆとんこつラーメンの研究をしようとしています。もっとも、自分はとんこつ系の研究をしているので、しょうゆ系に対してのアンチテーゼな部分もあるんですが、基本的にはしょうゆの香りは大事にしようとしているわけで。とんこつ味がさっぱりしますからね。


そこで、必死にダシを取っていたのですが、今はおよそラーメンを出さない食堂で修行をしているので圧力なべ(ドイツ製)の使い方がよくわからず(電子レンジやオーブンの使い方は多少わかるんですが)、ひいひい言っていたところです。


最近の悩みは、オリジナリティの問題。
まず、しょうゆとんこつラーメン自体は40年くらい前に研究がされており、大家がとんこつスープにしょうゆをたらしてみたり、真正面からしょうゆとんこつラーメンを作った例もあります。また、現在のしょうゆラーメン研究ととんこつラーメン研究は進んでいて、何も付け加えることができないんじゃないか、と悶々としていたのです。また、今売り出し中ということもあって今は空前?のラーメンブームであり、陳腐なものは出せない。また、圧力鍋の使い方は先行の料理人のほうがうまいので、どうしたものか、と。


そんなわけでおとといの晩はまったく眠れなかったのですが、昨日師匠に思い切って「ざるを使ってみてもいいですか」と自分の議論の可能性を展開してみたところ、会話の中でするするとレシピが展開していき・・・今回はラーメンはラーメンでも「つけ麺」をつくってみることにしました。もっとも、ざる自体が受け入れられているかは圧力鍋の産地の国でもまだ良くわからないところがあるんですが、この切り口はきっと大事なので、おいしく出来そうな気がします。
ということで、これから麺打ちを本格化させます(汗)。まだ完成には遠いし、スープのあく取りの作業も終わってないので、危ないんですが、伸びない(延びない)ようにしないといけません。
12月21日には熱々の状態で提供したいです。