ドイツ語よ、しばしの別れよ

ついに基本のほうの論文を読み終わる。いやあ、とんでもない文章だった。
休むまもなく、次の文献。同じ学者の書いた文章ではあるが、今度は概論ではないので、いきなり皆でつまずく。このPersonはどういう意味か、とか、内容に突っ込んだ議論でもおおもめになる。
さらに「日本語として読んだときに元の文章の構造がわかるか」という視点での翻訳は、えらく難しい。それが日本語としても、原文の構造としてもこなれていないといけない。私はなるべく句ごとに前から訳していくのだけど、うまくつながんないなあと思ったら、句だと思ってたのが実は切れ目があったりね・・・。


ちなみに、よくある失敗はこういうの。
今日引っかかったやつは

daß im Mittelalter Eheverfahren regalmäßig nicht etwa Scheidung- oder Nichtigkeitprozesse waren*1

この部分、主語がどうにもこうにも見つからなくて、この前後とかも探しに探したのですが、*2見つからない。
よくよく見てみると、実は
im Mittelalter Eheverfahrenが「中世の婚姻訴訟において」ではなくて、「中世において、婚姻訴訟は」だったんですよ・・・。
つい名詞が繋がると、切れるのか切れないのかわからなくなってしまう。よくよく考えると「中世の」だったら活用しそうなもんですよねえ。
あとはnicht etwa を「たとえば〜ではない」と訳したら、ここではどうにも繋がらなくて、よく考えると「決して〜ではない」とか・・・。
あと、Ehefeststellungsverfahrenを婚姻証明手続と訳してしまい、先生に「行政法でもよく使うの、あるでしょ」といわれ、ぽかーんとして考え直したら「婚姻確認訴訟」だった、とかね・・・orz



と、苦労しながらやってるわけです、ええ・・・。
で、来週からは更なる地獄苦境だなあと思っていたら、来週は良く考えると祝日。ということは、入試が終わるまでDudenを開かなくて良いということですね★いや、試験の次の日は一日ドイツ語漬けになるけど。
さあて、バイトもドイツ語も一時中断、明日からは入試にむけてちゃんと集中しなくては。

*1:本当は文献を挙げるべきなのだろうが、諸事情により割愛。いや、著作権違反とか言われるとかなり痛いんですが・・・

*2:元のは、1文にすると上に引用した部分の10倍くらいの長さ。